V O I C E O F S E T T L E Rセンパイ移住者

柳田晃一郎さん
Iターン
柳田晃一郎さん
  • 出身地長野県、秋田県
  • 現住所高松市
  • 移住年2010年
  • 仕事夫 飲食業 RAMSES、妻 デザイナー

コンパクトなまち、多様性のあるまち

「昔教科書で勉強したコンパクトシティはこんな感じなのかな、という感覚です」

柳田晃一郎さん・拓未さん夫妻は、それぞれ長野県・秋田県出身で、高松に地縁の無い夫婦だ。晃一郎さんは、出張でのケータリングを中心に飲食業に携わり、拓未さんはイベントの企画運営やイラスト等のデザイン全般を仕事としている。共に県外の大学卒業後、縁あって香川で就職し、香川で出会い、結婚。現在は子どもと3人で、高松で暮らしている。地縁が無いからこその客観的な夫婦の眼には、高松はどんなまちに見えるのだろう。そんな夫婦から高松の印象を聞いたときに出た言葉が、冒頭の言葉だ。

地縁が無い土地での子育て、支えるのは高松の人と環境



拓未さん「まだ子どもが6ヶ月なので、これから大変になるのかなと思います。今はまだ、夫婦ともIターンであることの大変さはあまりないです」

晃一郎さん「近くに祖父母がいなくて、急なときに預けられないのは不安ですね。夫婦とも風邪をひくことなどもあると思いますし」

拓未さん「妊娠を期に仕事を減らしたんですが、妊娠期間中は職場の理解もあり、仕事を一部在宅勤務等に切り替えてもらって助かりました。子どもが3歳になるぐらいまでは子育てをメインにしつつ、仕事もしていきたいと思っています」

晃一郎さん「高松は、街中へのアクセスが便利です。車は1台しかないのですが、一方が仕事で使っていても、周りには病院もスーパーもありますし、ほとんどのことは徒歩やことでんなどの公共交通機関を使って済ませることができます。ここだけではく、高松市の少し郊外のエリアは同じように移動が便利なところが多いのではないでしょうか。あとは、人とのつながりが密なのは仕事でもプライベートでも助かりますね」


生まれ育った長野、秋田と比べて見る、高松らしさ

晃一郎さん「季節の感じ方が違いますね。特に、冬の長野・秋田は車が絶対必要です」

拓未さん「自然も全然違います。山で遭難するなんてこともないですし。個人的には、仕事が違うかなと思います。社会人になってから香川にいることもあり、いくらか人のつながりがあるので。どの地域で暮らしてもおもしろいと思うんですが、まずは仕事があるかどうかが、特に子どもがいると大切ですから」



高松の中と外、両方で暮らした経験のある夫婦が語る高松の魅力、そのひとつは「まちも人の距離もコンパクトであること」だった。高松らしさを形づくるひとつの大切な要素なのだと思う。そしてさらに、もうひとつのキーワードが浮かび上がった。


高松は、“多様性”が子どもに見せられる環境



晃一郎さん「高松は、“多様性”が子どもに見せられる環境だと思います。例えば、瀬戸内海の島にすぐ行くことができます。あの環境が、小さい頃のランドスケープにあるかないかは、将来大きく違ってくるのではないかと思います。私の友人にも、『気づいたら香川の夕焼けが自分の原風景になっている』と語る人がいます。後から分かることなのかなとも思いますが、自分も生まれ育った地域が原風景になっていますし、そういう環境があるのは強みだと思います。あとは、海外へのアクセスの良さですね。高松は直行便が多く、海外に簡単に行くことができます。高松のTは、トランジットのTでもあるんじゃないかなと。高松をサブの拠点にするといろいろ動きやすいと思います。直行便で高松に来て、四国内も、本州も行きやすい。本州を拠点にすると高松は遠い地域もありますが」

拓未さん「高松は程よく都会だなと感じます。お店も多いし、何か地域で取り組みをしている人も多いし、その動きも見えやすいです。東京から来た友人も、『こんな素敵なお店がいっぱいあるんだ』と楽しそうにしていました。そこまで田舎過ぎず、そこまで閉鎖的過ぎず、程よく都会だなと」

晃一郎さん「まちにのびしろが常にある感じですね。良い意味で完成され切っていない感じがします」


拓未さん「移住しやすいまちなのではないでしょうか。地方への移住となると、田舎ならではの閉鎖的なところにストレスを感じる人もいますが、ある程度都会だからこその風通しの良さがあります。そこは高松の特徴ではないでしょうか。シビアな空気がそこまで無いというか、瀬戸内らしい暖かさを感じます」

晃一郎さん「住む場所と人との関係は0か100かではないと思っています。仮に、他の地域に移り住むことがあったとしても、前の地域と行き来ができるような関係が残っていると良いな思います。高松はそういう風に思えるまちですね。」


コンパクトであることと、多様性があること、それが両立するまち


コンパクトであることと、多様であること。その両方が並存している便利で温かいけども奥行きのあるまち、それが高松の個性なのだろう。最後に、夫婦の将来の夢を聞くと、とても素敵な答えが返ってきた。

拓未さん「海の見える一軒家を改装して持ちたいなという想いはあります。中長期スパンの夢として、海の見えるキッチンアトリエとかができたらいいなと」

晃一郎さん「多様な価値観の中で、住む場所も、仕事も、選ぶことができるまち。それはとても魅力的なことだと思いますね」


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