世界一周を経て気づいた、香川という故郷の価値。仲間とともに地域の未来をつなぐ

花崎和真さん
| 出身地 | 高松市 |
|---|---|
| 現住所 | 兵庫県 |
| 仕事 | 会社員 |
外に出て初めて気づいた、香川という故郷の価値
故郷の魅力に気づいたのは、大学時代に挑戦した世界一周がきっかけです。高校時代は地理が好きで、漠然と海外に興味を抱いていました。あるときSNSで「世界一周ができる」という投稿を目にして、世界一周というキーワードに衝撃を受けます。それで「大学に入ったら世界一周をしよう」と決意しました。
実現に向けて、大学時代はバイトや有給インターンシップでお金を稼ぎました。それでも目標の100万円までは届かず、世界一周が贈られるコンテストに「世界中におにぎりを広める」という企画で応募。運よく優勝して世界一周航空券を手にして夢を実現しました。
外に出て初めて、故郷のない人や故郷に帰れない人がいることを知りました。さまざまな国を旅したからこそ、「香川はいいな」と気づけたんだと思います。
教育との出会いがくれた“香川に戻る理由”
帰国後は、人材・教育関連の大手企業に入社し、企業の採用コンサルティングやキャリア教育に携わりました。当時企業は積極的にインターンシップを取り入れていました。可能性を感じる一方、「1Dayのインターンシップではやりたいことが見つけられないのでは」と課題も感じていました。
ちょうどその頃に高松で開催されたビジネスコンテストに参加して、再び香川と関わりを持つことに。そこに居合わせた高松市内の高校の生徒たちと、キャリア教育の先駆けとなる「探究」の授業を一緒に企画することになったのです。中高生のうちから選択肢を広げられる仕組みが必要だと感じていた自分にとっても有意義な取り組みとなりました。地元の専門家や先生も巻き込みながら、15回の探究の授業を作り上げました。この経験は、私にとって「香川に戻る理由」をくれた大きな転機でした。
香川への思いが仲間を集め、KOKYOが生まれた
探究の授業と並行して、「香川が好きな人がつながる場所を作りたい」と高校時代の友人3人で活動をスタート。それが今の合同会社KOKYOにつながっています。
オンラインで香川ゆかりの方をゲストに呼んだイベントや、東京や香川で「#サヌキメシ」という交流会を始めました。最初は軽いノリでしたが、2年間に15回以上開催し、のべ300人を超える「香川好き」が集まってくれました。
私たちが大切にしているキーワードは「日常に、香川を。」
3人とも香川県外に住んでいますが、さぬき弁を耳にしたり、さぬきうどんを食べたりするだけで故郷を感じることができます。香川を離れて暮らす人や香川のファンの人にも、そんな小さな「故郷」を届けられれば、人生が豊かになるのではないかと思い始めました。
香川の未来にバトンを渡す仕組みをつくりたい
「故郷を届ける」を形にしたのが、瀬戸内の恵みを詰め込んだギフトボックスの事業です。ギフトボックスは季節ごとに「暦(こよみ)」「趣(おもむき)」「燦(さん)」の3つのテーマで展開。中身は合同会社KOKYOの3人や香川県内の事業者さんと協力して選び、箱のデザインも段ボールもすべて「オール香川」で企画。香川のファンの方に「故郷」を届けるとともに、香川を世界に広めること、地域が稼ぐことができる仕組みとすることを目指しました。
事業者さんからは「若い人がこんな企画をしてくれたことがうれしい」と言ってもらえたり、購入した方からは「知らなかった商品に出会えた」という声をいただいたりと、やりがいを感じています。
香川にはまだまだ面白い人や場所、おいしいものがあります。私にとって、香川は知れば知るほど「何かやりたい」とエネルギーが生まれる場所です。
香川の魅力を発信し、香川を好きになってくれる人を増やす。そして次の世代へとバトンをつなぐ。「日常に香川を。」という挑戦はこれからも続きます。







